【出演者インタビュー:名取裕子】みちのく巡礼話芸劇場~長部日出雄「津軽世去れ節」より~


投稿日:2020/09/28

11月1日(日)みちのく巡礼話芸劇場~長部日出雄「津軽世去れ節」より~に出演する名取裕子さんにインタビューしました。

〇みちのく巡礼話芸劇場シリーズ第3弾として、釜石市民ホールTETTOにご出演いただきますが、このシリーズが始まったキッカケをお教えください。
名取 私のスタイリストで、一時マネージャーをしていた長年の友人が西和賀町にいることから、西和賀町の合併10周年記念事業として、銀河ホールで「おくのほそ道~奥州路篇」の朗読舞台に立ったことがきっかけでした。その公演から〈みちのく巡礼話芸劇場〉と位置付けたシリーズを始めたのです。

〇朗読劇との関わりについて
名取 朗読の舞台は、相当前から取り組んでいます。映画、テレビドラマ、ラジオなどのお仕事と並行して演劇とともに、朗読舞台も大切にしてきました。私の女優としてのライフワークと考えていて、全国各地にお邪魔して宮沢賢治作品をはじめとした朗読をしているのです。みちのく話芸は、器楽演奏や唄のユニットを配した豪華な舞台で、みちのくの名作を朗読と音で構成した、見ごたえ・聞きごたえのある舞台となっていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。普通の朗読とはまったく異なる異次元の舞台ですよ。

〇岩手県の印象・人々の印象
名取 西和賀町の友人は文化活動を行っていて、地域情報を全国に発信するためのTV番組(全国ネット)を夏篇と冬篇の2本制作しました。そのロケなど含めて岩手には何度もお邪魔しています。岩手は自然が美しく、春夏秋冬いつでも心を打たれます。そして、その自然がもたらす海・山・里の恵みと水。これほど豊穣な大地は貴重そのものです。岩手の人々は、やさしく、温かですね。このような自然に恵まれた環境ならではのお人柄なのでしょうね。

〇釜石で楽しみにしていること
名取 TETTOで皆様にお会いできることが一番の楽しみ。それと私は《その土地のおいしいものと出会う》ことが何よりの喜びです。釜石でも三陸の海の幸や新鮮な野菜・果物を味わえることを願っています。

〇公演を楽しみにしている皆さまへメッセージ
名取 「津軽世去れ節」は、津軽芸の天才的な芸人として津軽芸能の中興と称えられる、嘉瀬の桃こと黒川桃太郎の波乱万丈の生涯を描いた小説です。その桁外れの人生は自己破滅的でありつつ、私たちの誰の心にも眠っている自由奔放な人生でもありました。舞台では、ご当地出身の民謡歌手・佐野よりこさんの民謡ユニットや、これぞ津軽弁の古老、写真家・富田文雄さんの美しくも厳しい津軽の風景などで紡ぐ朗読話芸の世界をお届けします。できるだけたくさんの方にご覧いただきたい舞台です。皆さんのお出かけ、お待ちしています。11月1日TETTOで会いましょう!


名取裕子さん


 

 

公演情報
<リンク>名取裕子みちのく巡礼話芸劇場 長部日出雄「津軽世去れ節」より

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