ウィズ・ミューズシリーズ 第6回 土井尻明子 ~おもしろオペラ公開講座~

イベント概要


ウィズ・ミューズシリーズ
第6回 土井尻明子 ~おもしろオペラ公開講座~

毎年「かまいしの第九」のソリストを務めて頂くなど釜石に縁の深いソプラノ土井尻明子さんが登場!
オペラの名作「蝶々夫人」の名シーンを楽しみながらオペラのイロハを学べる内容です。市民コーラス隊も参加!

 

市民コーラス隊参加者募集
公演のコーラス隊として参加してくださる方を募集します。コーラス未経験者もOK!ぜひご参加ください。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。募集締切:7月5日(金)→募集を締め切りました
コーラス隊参加者募集「土井尻明子~おもしろオペラ公開講座~」

 

ソプラノ土井尻明子さんにオペラの魅力や公演の見どころなどをお聞きしました

 

―――「かまいしの第九」にソリストとしてご出演いただくなど度々来釜していただいています。釜石との縁をお教えください。
土井尻 釜石市には0歳~7歳まで住んでいました。初めは鵜住居に、後に甲子に移り住みました。小学校1年の時に「ノイホフクワイヤー」に入り、初めて第九を歌わせていただきました。

 

―――岩手に帰ってきたときに楽しみにしている事をお教えください。
土井尻 海沿いをドライブする事と故郷の皆さんにお会いする事です。

 

―――声楽を志す事になったきっかけをお教えください。
土井尻 声楽を志すきっかけは、高校の音楽の先生に音大受験のご相談をしたときに声楽科を勧められた事です。オペラの道を志したのは大学を卒業する頃です。優秀な先輩方からの刺激と親の影響が大きかったと思います。

 

―――オペラの魅力とは?
土井尻 何よりも人間の声の素晴らしさです。マイクを使わずホール全体に響く発声法を身体で体感して頂きたいと思います。また、100年以上経った今でも世界中の劇場で上演されている素晴らしいオペラ作品が存在する事です。それには天才的な台本作家と天才的な作曲家の2人が揃わないと成り立ちません。誰でも作れるものではないからです。

 

―――好きなオペラ作曲家をお教えください。
土井尻 プッチーニのメロディがとにかく美しく抒情的で、主役が儚いタイプの女性で感情移入しやすいところ、ヴェルディの力強い感情表現が音楽に現れているところ、自分を犠牲にしてでも好きな人を愛するヴィオレッタには心惹かれます。

 

―――おもしろオペラ公開講座のコンセプト・目指すところをお教えください。
土井尻 オペラの仕事をしてきた経験を活かし、大好きなオペラの世界を三陸の皆さんに楽しんで頂きたいと思います。また、市民の皆様にもオペラの中の登場人物になって頂き、作品の素晴らしさを味わって頂きたいと思います。そして、2011年以後、私が慰問コンサート等でお伺いさせて頂きました三陸沿岸の皆様と釜石市民ホールTETTOさんとオペラ作品を一緒に作り上げることで、文化的にも人の心的にも繋がり、お互いに向上していけたら良いなと思っています。

 

―――共演する松岡幸太さん、松岡なぎささんの演奏家としての魅力をお教えください。
土井尻 幸太さん:張りのある懐かしい声の持ち主です。何事も積極的で、熱い演技をされるところも魅力的です。なぎささん:女性の私から見ても“可愛らしい”方、一人で分厚いオペラのスコア(楽譜)を弾きこなすところが魅力的です。

 

―――今回の公演の見どころをお教えください。
土井尻 まず見どころの一つ目は、敷居が高いとよく言われるオペラをタキ爺役と才能溢れるお子様方のナビゲーターの解説で進行するところです。初めてオペラを鑑賞される方にも分かり易くお伝えしますのでご安心ください。そして二つ目は、市民コーラス隊の皆様にご参加いただく事です。お一人お一人に蝶々夫人」の登場人物になって頂きます。また岩手大学在学中の藤原さんにもスズキ役としてご登場いただきます。当日、ご参加の皆様には練習の成果を十分発揮して頂きたいと思います。そして最後に、オペラ講座とは言ってもご鑑賞される方々が「蝶々夫人」という作品を通して鑑賞できたような感覚になれる臨場感を出そうと思っております。そのために、衣装の着用と舞台セットの設置、字幕を出しながらのイタリア語での上演にも力を入れております。ホール内がオペラ「蝶々夫人」の時代にタイムスリップしたかのような、非現実的で感動的なひと時をお楽しみ頂きたいと思います。

 

―――公演を楽しみにしている方々へのメッセージをお願いします
土井尻 今回の公演にご興味をお持ちいただきましてありがとうございます。長年すたれずにずっと残っているものには何か訳があると思います。オペラ「蝶々夫人」は、まさしく100年以上も上演され続け、今日でも世界中の劇場で感動の渦を巻き起こしている名作オペラです。しかも舞台が日本の長崎ですので、初めてオペラをご覧になる方にも身近に感じていただける作品となっております。その素晴らしさを皆様に分かり易くお伝えできるよう一生懸命に稽古と準備をしております。ぜひ、その成果をご覧いただきその“訳”を皆様の目で心でご体験いただければ幸いです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

―――ありがとうございました!

 

 

プログラム

プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」より
※解説を交えながら名シーンを楽しめるオペラ公開講座です。一般公募によるコーラス隊も参加いたします。

出演

土井尻 明子 (どいじり あきこ) ソプラノ

岩手県大船渡市出身。国立音楽大学声楽科卒業。(財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。イタリア留学を経て昭和音楽大学大学院オペラ専攻を首席で修了。’02年「夢遊病の娘」(新国立劇場小)主役でオペラデビュー。第11回世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2005」アジア予選ファイナリスト。記念コンサートに出演。イタリア・シエナ「キジャーナ音楽院」声楽マスタークラス講習会にて修了証書を取得。「トゥーランドット」侍女役(サントリーホール)、「真夏の夜の夢」6人のアンサンブル(熊川哲也Kバレエカンパニー)、「フィガロの結婚」スザンナ役、他オペラに多数出演。また「第九」「メサイヤ」「フォーレのレクイエム」等のソリストや各種コンサートに多数出演。’09年NHK教育テレビアニメ「今日からマ王!」の挿入歌を歌いサウンドトラックCDに収録された。’11年東日本大震災で大きな被害を受けた故郷岩手県大船渡市のために、同市で栽培されたラベンダーで支援活動を続けている。
昨年9月山中湖村寿徳寺にて「三浦環記念碑建立30周年記念コンサート」を、今年3月ふじさんホール大ホールにて「世界的プリマドンナ三浦環を偲んで オペラ『蝶々夫人』ハイライトコンサート」を開催し好評を得た。
現在、藤原歌劇団所属。ラベンダーウィンド ネットワーク代表。さんりく・大船渡ふるさと大使。河口湖オルゴールの森美術館コンサート「自動演奏楽器とオペラ歌手」、ラジオ局《FMねまらいん》のクラシックコーナー「みじか~に MUSICA」にレギュラー出演中。


松岡 幸太 (まつおか こうた) テノール

香川県高松市出身。昭和音楽大学卒業、昭和音楽大学大学院修了。早瀬一洋、五十嵐麻利江、中島基晴、Nicola Martinucciの各氏に師事。第50回日伊声楽コンコルソ第2位受賞。併せて日伊音楽協会賞、読売新聞社賞、五十嵐喜芳賞受賞。下八川圭祐基金、昭和音楽大同伶会海外奨学金を得てイタリアに留学。これまでオペラにはドニゼッティ作曲「愛の妙薬」ネモリーノ役、ヴェルディ作曲「トラヴィアータ」アルフレード役、「トロヴァトーレ」マンリーコ役、「リゴレット」マントヴァ公爵役、「シモン・ボッカネグラ」ガブリエーレ役、プッチーニ作曲「トスカ」カヴァラドッシ役、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリッドゥ役等、イタリアオペラを中心に出演、レパートリーを持つ。現在、昭和音楽大学重唱研究員。昭和音楽大学附属音楽・バレエ教室講師、オペラサロントナカイ登録アーティスト、アミーチカント会員、藤原歌劇団団員。


松岡 なぎさ (まつおか なぎさ) ピアノ

香川県出身。東京音楽大学卒業。
ピアノを柳井修、外山準、伴奏法を河原忠之の各氏に師事。卒業後、昭和音楽大学及び短期大学にて声楽・オペラ伴奏研究員、日本オペラ振興会育成部ピアニストを務める。様々なオペラ公演にて音楽スタッフとして関わり、指揮者や歌手から信頼を得ている。クラシック音楽だけでなく幅広いジャンルの音楽でも活動している。

 


 

ダウンロード

ウィズ・ミューズ8・9月チラシ(pdf/2MB)
おもしろオペラ公開講座「蝶々夫人」チラシ(pdf/2MB)

開催日

2019年9月13日(金)

開場時間

18:00

開演時間

18:30

終演時間

20:00

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA

料金

公演は終了いたしました

全席自由 一般 1,000円(友の会 800円)/高校生以下 500円(友の会 400円) 当日同じ/未就学児無料
※小さなお子様をお連れの際は、周りのお客様にご配慮下さいますようお願いいたします。

【友の会以外の割引】
シルバー割引:65歳以上証明書提示で一般チケット1枚が20%off

友の会チケット・各種割引は釜石市民ホールのみ取扱い

プレイガイド

【釜石】釜石市民ホール 東山堂釜石事業センター イオンスーパーセンター釜石店
【大槌】シーサイドタウンマスト

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO
0193-22-2266

主催等

【主催】釜石市民ホール
【協力】富士山おもしろオペラ劇場実行委員会