【出演者コメント:ホルン大野雄太、ヴァイオリン小川有紀子】クラシックの名手たちによる 映画音楽・民謡・テレビ主題歌コンサート


投稿日:2023/02/03

2月12日(日)「クラシックの名手たちによる 映画音楽・民謡・テレビ主題歌コンサート」に出演する、ホルン大野雄太さん、ヴァイオリン小川有紀子さんよりコメントを頂きました。


ホルン大野雄太
 釜石は子どもの頃から何度も遊びに行きました。父の実家は大槌で、ゴールデンウィークやお盆は大槌で過ごしたものです。橋上市場、釜石大観音、鉄の歴史館は家族で何度も行きました。なんでかやたらと釜石大観音には毎回のように行っていました。子ども心に、正直、なんで毎回のぼるんだろうと思ってましたが、今思えば結局父親が湾の景色が好きだったのでしょうね。故郷の海や船が好きなんです。それを僕にも見せたかったのかもしれません。祖父は遠洋漁業に携わり、屈強な体でした。生簀から新鮮な魚介類をとってきてもてなしてくれました。とにかくあの頃の景色は今でも思い出せます。僕の実家山形には無い風習ですが、お盆の迎え火は子どもの頃の印象深い風景でした。いとこの兄さんが「負けるな!迷わないようにバンバン燃やせ!」と、近所と張り合ってキャンプファイヤーみたいにして怒られていました。あの頃はご老人に「様」を付けて呼んでいた方もいましたし、目上の方やご先祖様を敬う土地柄でした。そうしないと神様に怒られて魚が捕れなくなるからだ、なんて言っておりましたが、あたたかい土地柄で、いとこと遊びまわったのがつい昨日のようです。震災後に東京交響楽団で1度訪れました。大槌も1度行きましたが、切ないものでした。ただ、会う人は変わらず釜石、大槌の方々でした。ありがたいことです。
今度演奏する曲の中ではひそかに「独眼竜政宗」を楽しみにしています。大河ドラマで初めて見て記憶のある作品です。それこそ正月で親戚集まってみた記憶があります。よろいかぶとがたくさん出てきた怖くてカッコいいオープニング。やたら山形の「最上家」が陰鬱に描かれていたのが山形人としては悲しいところでしたが、さておき、あの頃日本も東北も元気がありました。作曲池辺晋一郎さんとは何度か一緒に仕事をしましたが、実直な音を重ねる本当の音楽家です。大河ドラマは時代を描くだけでなく、その放送された時代も切り取るものだと思いますが、見事昭和のパワーを表現しています。存分に楽しんで演奏します。実はホルンは超絶でカッコいいのです!
とにかく素晴らしい演奏家が集まったコンサートです。弦楽器もピアニストも本当に素敵な方々です。そんな皆さんと釜石で演奏できるのは本当に幸せなことです。当日皆さんにお会いできるのが本当に楽しみです!ぜひ、おいでください!

 

ヴァイオリン小川有紀子 これまで数年に渡り、釜石市民ホールTETTOでは「やさしい作曲家シリーズ」などクラシックをお楽しみ頂いてきましたが、今回はジャンルが違います!
父が映画好きでよくビデオに昔の映画を録画しては繰り返し見ていました。その時には必ずと言って良いほど口ずさむその様子は本当に楽しそうでした。今回はその映画音楽も入っています。編成は弦楽にホルンとピアノという珍しい構成で曲毎に変わります。
岩手に縁があるという大野さんは初共演、そしてピアノの横山さんは高校からの同級生ですが、これまた初共演になります。
繊細なものからダイナミックなものまで目白押し!聴きにいらしてくださいね。


公演情報

<リンク>クラシックの名手たちによる 映画音楽・民謡・テレビ主題歌コンサート

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