【出演者インタビュー:加藤直明、野尻小矢佳、新崎誠実】Going My Way concert 夢と生きていく
投稿日:2021/05/05
6月13日(日)「Going My Way concert 夢と生きていく ~トロンボーン×パーカッション×ピアノ~ 加藤直明、野尻小矢佳、新崎誠実 ソロからデュオ、そしてトリオへ」に出演する皆さんにインタビューしました。
ーーこれまでに岩手に来たことは?
加藤 私にとっての初岩手県は小学校二年生の時。遠い親戚の家が花巻にありそこへ家族で行きました。夜になると田んぼから聞こえてくる『カエルの合唱』が深く記憶に残っています。最近では演奏のお仕事で毎年の様に岩手県を訪れています。
野尻 岩手での初めての公演が予定されていたのが2011年だったご縁で3.11のチャリティー活動を立ち上げ、その後の公演から今に至るまで、ホールの皆さんとともに歩み、私自身も成長させていただきました。一戸、大槌町、大船渡、釜石、北上、前沢など、年に一度は必ず岩手県のどこかに毎年伺っています。各地に親戚以上のお付き合いを続けている皆さんが増え、「ただいま」と帰ってきた気持ちになる、私にとって”第二の故郷”です。
新崎 これまで、大船渡市リアスホールと北上市さくらホールにてコンサートや、地域施設でのアウトリーチ※1をさせていただいてきました。リハや下見などをふくめると今回で7度目の岩手になります。どれもかけがえのない経験で、そんな思い入れのある場所、そしてたくさんの大切な仲間たちのいる特別な大切な場所です。毎回秋~冬の滞在だったので、新緑の季節の岩手を体感できることがとても楽しみです。
※1 訪問ミニコンサートやワークショップ
ーートリオを組むことになったキッカケ
野尻 私は、元々、二人それぞれとデュオとしても演奏をさせていただいていました。新崎さんとは“Pia+Mar”で、私たちにしかないバランスで奏でる二人で一つの音楽を、加藤さんとは“Da-bone”で、珍しい編成の可能性を探りながら管打楽器らしいサウンドを模索しています。そして、やってみたいと話しながら実現していなかったため、今回が初のトリオ編成となります!このトリオで奏でる音楽に私自身もワクワクしながら、3人を繋ぐ役目もできたらなと思っています。
加藤 今回のトリオは初めてです。指定された楽器編成の楽譜を指定通りに演奏する事も、クラシック音楽界では非常に大切です。しかし、聞いた事も無い音やサウンドを作り出すのも我々音楽家にとっては重要な事です。
ーー楽器を始めるキッカケ
加藤 小さい頃からクラシックに限らず音楽は大好きでした。小学校5年生のクラブ活動選択の際に音楽クラブに入り、トランペットを希望。その際、ジャンケンで負けて今では立派にトロンボーンを吹き続けております。
野尻 4歳のとき、幼稚園の箱に入った卓上木琴の時間に教えにいらしていた先生が、前で大きな木琴のマリンバを演奏されていました。すぐに大好きになり、究極に人見知りだったのにもかかわらず、「あの楽器がやりたい!」「先生に会いに行きたい」と憧れたことがきっかけです。
新崎 3歳上の姉がピアノをはじめるというのについていったのがきっかけです。ロングヘアの綺麗なピアノの先生と、お教室のお洒落なインテリアにすぐに心を奪われました。
ーー好きな作曲家とその作品をお教えください!
加藤 トロンボーンは元来同種楽器でセクションを組んで演奏する楽器ですので、マーラーやブルックナーは魅力を感じます。しかしふと立ち返るとやはりバッハやモーツァルト、ベートーヴェンの様にバロックや古典の音楽には音楽そのものの根源を感じ、特にベートーヴェンの音楽には『生命力』を感じます。
野尻 打楽器は大昔から存在しながらも発展したのは遅く、なかなかソロ作品が作られませんでした。シュトックハウゼンなど、現代の作曲家たちがそんな打楽器にスポットを当てて、創作してくれたことに感謝しています。私自身も作編曲を行いますが、世界中にある打楽器の響きや歴史も大切に作りたいなと思います。
新崎 好きな作曲家はたくさんいるのですが、その中でも、ライフワークとして取り組んでいるフランスの作曲家C.ドビュッシーは特別な存在です。名曲「月の光」はこどものころからずっと愛奏し続けている大切な作品です。
ーー憧れの人や好きな芸能人・キャラクターは?
加藤 個人的には『さだまさし』さんのファンです。場面や風景の描写が美しく、その詩に魔法をかけるかの様な音楽がとても大好き。
野尻 画家だったらムンク、小説家だったら芥川龍之介、ディズニーだったらティム・バートン作品…と並べるとコアですね(笑)ちょっと影がある、だけどとても人間味がある感じのものに惹かれます。
新崎 ペンギンが好きで、ペンギンモチーフには目がありません。あと、世界でいちばん好きなスイーツがかもめの玉子なので、マスコット「かもめのセーラーくん」を見たら気になります。
ーー公演を楽しみにしている方々へのメッセージをお願いします。
加藤 『音を楽しむ』と書く。メロディは知っていても聞いた事も無い“サウンド”でお届けします。皆さまにお会い出来るのを楽しみにしています!
野尻 私たちそれぞれがターニングポイントとなった、“きっかけ”や“想い”をお話しながら、大切にしている音楽たちをお届けします。是非、皆さんにも会場で共有していただけたら…と思います!
新崎 皆様とともに音楽でつながる時間にしたいと思います。ぜひ一緒に楽しい時間を過ごせると嬉しいです!
ーーありがとうございました!
公演情報:Going My Way concert 夢と生きていく~トロンボーン×パーカッション×ピアノ~ 加藤直明、野尻小矢佳、新崎誠実 ソロからデュオ、そしてトリオへ