イベント概要

危機対応研究センター
（釜石市・東京大学社会科学研究所）事業
危機対応学・釜石調査の研究成果報告会（2月15日）に合わせ、2月9日（日）から１週間、市内各所において、釜石での地域社会調査の成果に関する展示や地域社会と社会的記憶の継承を考えるためのアート作品の展示等を行います。震災復興後の地域のあり方を深く考える機会として、アート・スタディー・ツアーを開催します。

プログラム

１.参加型イベント「よろず屋 イマシン」
釜石市民ホールTETTOに不思議な「よろず屋」を期間限定でひらきます。記憶にまつわるよろずごとを扱います。誰でも参加可能な体験型アートイベントです。
『日常の一コマを土偶にしようワークショップ』
縄文時代に多く作られた「土偶」。子孫繁栄や病気治癒、食糧確保の成功などへの願いを込めて作られていたのは・・・と考えられていますが、本当のところは誰にも分りません。なぜなら、それらは4000年以上も前のこと！私たちがいま生きているこの土地に、かつて誰かが暮らしていたことは確かですが、現代の私たちは、現代の見方でその「日常」を想像するしかないのです。
この『日常の一コマを土偶にしようワークショップ』では、釜石に暮らすみなさんにインタビューをしながら、それぞれのお話をもとに、粘土を使ってオリジナルの土偶を作ります。
遠い未来、この土地に住む人々がこれらの土偶を発見したとき、私たちの「日常」はどんな風に想像されるでしょうか？
2月9日～16日 10:00-18:00 （16日は12:00まで)
参加費：無料（ご予約なしでどなたでもご参加いただけます。）
作業用エプロンはご用意がありますが、汚れても良い服装でお越しください。
アーティスト：パフォーマンスプロジェクト 居間theater　お問合せ：ima.theater@gmail.com

２.記憶のブリコラージュ（Bricolage）－危機対応学・地域社会班調査報告ー
釜石を中心に社会的記憶の継承調査・研究の成果を記憶の想起を促す語りとモノをギャラリーで展示します。記憶の諸相をめぐる歴史実践の場となることを目指します。
2月9日～16日　午前迄
報告者　梅崎 修 氏（法政大学）、竹村 祥子 氏（岩手大学）、
　　　　吉野 英岐 氏（岩手県立大学）、中村 尚史 氏（東京大学）
作成協力　荒木 一男 氏（東京大学）　西尾 千尋（東京大学）

３.震災の記憶、記憶の未来ー語りの底力
震災の社会的記憶の継承を担う人たちのインタビュー記録を編集した映像作品上映会。語りや記録、唄を通じて人々の記憶を繋ごうとする方々の活動をご覧になることができます。
上映日　2月9日（日）15:00-16:00　※2月9日-15日はギャラリーにて短縮バージョンを上映
2月15日（土）13:30-14:00　：@チームスマイル・釜石PIT
インタビュー：梅崎 修 氏（法政大学）
編集撮影：鳥山 正晴 氏（日本大学芸術学部）
撮影：増田 治宏 氏（日本大学芸術学部）

４.平田第六仮設団地の記憶
コミュニティケア型仮設住宅として計画された平田第六仮設団地の設計意図や利用者の声から、仮設住宅の記憶を振り返る模型展示のイベントです。
2月9日～15日　青葉ビル１階フロア
出展者：岩手県、釜石市、
東京大学高齢社会総合研究機構、岩手県立大学
（東京大学大学院工学系研究科・建築計画研究室計画監修）

５.映像展示「告白（Confession）」
市内で東日本大震災により被災された方のインタビュー映像（ドキュメンタリー）と、東日本大震災を題材にした架空のストーリーによる演劇的映像という、２種類の映像を組み合わせ、複数のスクリーンを使ったビデオインスタレーション。
2月9日～15日　いのちをつなぐ未来館
出演者：野口 靖 氏（アーティスト、東京工芸大学）

６.懐かしくて新しい、
まち歩き地図「釜石てっぱんマップ」の軌跡
・展示・釜石てっぱんマップ
まち歩き地図「釜石てっぱんマップ」の全５回の改訂のプロセスを振り返る展示。地図の変化から震災復興後の釜石の変化も読み解きます。
2月9日～15日　青葉ビル１階
・まち歩き・記憶を読み解く
釜石の記憶を訪ね歩く「まち歩き」を行います。
2月16日　9:30-11:30　釜石情報交流センター「会議室１」に集合
定員：20名
申し込み：以下のURLよりお申し込みください。
https://kokucheese.com/event/index/587901/